葬儀マナー集
ここでは一般的な葬儀のマナーをご紹介していきます。
葬式「葬儀・告別式・通夜」は、それほど頻繁にあるわけではありませんので、詳しく知っている人の方が少ないかもしれません。ここでは、マナーや礼儀・挨拶・服装・香典など、最低限知っておきたい内容をまとめましたので、是非ご参考にしてください。
「この度はご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます。」
お香典を手渡し、「お納めください」「どうぞ、お供えください」等言葉をそえます。
芳名帳に記帳し、静かに席につきましょう。
焼香が始まりましたら並んで順に焼香をします。焼香のマナーについては、下に述べてありますので参考にして下さい。基本的には、前の人と同じで構いません。
- 通夜振舞いについて
- 通夜振舞いとは、通夜の後に弔問客に感謝を込めて「お酒や食事」を振舞うことで、故人の思い出話をしたりし、故人を偲ぶ場になります。
通夜振舞いに招かれたらできるだけ出席し、一口でも良いので出された食事に手をつけ、長居しないことも大切です。
また挨拶するときには「病状・死因」を聞くことは失礼にあたります。
「この度はまことにご愁傷様でした。謹んでお悔やみ申し上げます。何かお手伝いや、力になれることがあれば何なりとお申し付け下さい。」
といった感じでお悔みにの言葉に加えて、気持ちを加えましょう。
使ってはいけないとされる言葉も沢山ありますので、注意してください。
「重ね重ね」「たびたび」「またまた」「重々」「いよいよ」「再三」「再四」「ますます」「返す返すも」「次々」「追って」「再び」「続く」「なお」「浮かばれぬ」など繰り返すような意味合いを連想させる言葉は使用しないようにします。
服装のマナー
お通夜に関しては、急いで駆けつけるという意味もあり、喪服で伺うのは、「不幸を予期していた」と思われて失礼にあたると言われていましたが、最近では、事前にお通夜の日時が分かる場合が多くなっていますので、お通夜も喪服で参列された方が相応しい装いになります。
また、昼間行われる「葬儀・告別式」には参列せずに、通夜だけに伺う方も増えている理由からも、喪服で伺うことが一般的となっておりますが、あくまでも近年の傾向でこの限りではありません。男性ならスーツに黒ネクタイ、女性なら黒で統一した平服でも問題ありません。※地域などにもより異なります。
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- 男性の場合
- ● 基本は、黒の喪服(フォーマル)スーツ
● シャツは白で、柄物は避ける
● ネクタイは黒無地で、結び方に決まりはありません
● ネクタイピンや胸ポケットのハンカチは身に着けないのがマナー
● 靴下は黒無地が基本で、柄物は避ける
● 靴は光沢のない黒が基本で、スエード、金具が付いている物は避ける
● 殺生を連想させる毛皮のコートは避ける
● 結婚指輪(婚約指輪)・腕時計(派手でない物)以外のアクセサリーは基本的に避ける
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- 女性の場合
- ● 基本は、黒の喪服(フォーマル)スーツ
● 白シャツは避けてください
● メイクは派手にせず自然な感じで、マニキュアも目立たない程度なら可
● アクセサリーは結婚指輪(婚約指輪)以外は身に着けないのがマナーですが、パールのネックレスを身に着ける場合は1連の物を(2連の物は重なることを嫌う弔事では厳禁です!)
● 夏でも肌を露出させる服装は避けて、素足ではなく必ずストッキング(黒色・肌色)を履いて下さい
● 香水は控えることがマナー
● バック小物類は最低限の小さく地味な布やカーフの物が基本で、殺生を連想させるファーや型押しの皮製品は避けましょう
● ミュールやサンダル、エナメル素材や光沢のある靴は避け、コートも殺生を連想させる毛皮のコートやファーは避け、光沢のある物は身に着けないようにしましょう
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- 子供の場合
- 基本的に学校指定の制服がある場合には、制服を着用します。制服がない場合、男の子は、ブレザーとズボン。色は黒・紺・ダークグレー等の黒に近い色合いを選び、白シャツを着用します。
黒のネクタイをするのが最も相応しい装いになりますが、なくても大丈夫です。女の子は、黒のワンピース、黒色に近い色のブレザーにスカート、白いブラウスを着用します。カジュアルな服装や派手な色合いの服装は避けておきましょう。男女ともに靴下は必須ですので、白か黒のソックスを履かせて下さい。
乳幼児の場合、黒の洋服やおくるみがあれば良いですが、ない場合は白やグレー等のモノトーンの色合い、もしくはベージュや薄い水色等のナチュラルな色合いでも構いません。
焼香の仕方
- ①
- 焼香台の少し手前で遺族に一礼して焼香台の前に進む。
- ②
- 遺影写真を見つめて一礼し、一歩前に出て合掌する(手を合わせる、数珠は左手)。
- ③
- 左手は合掌の形のままで、右手(親指・人差し指・中指)で香(抹香)を軽くつまみ、顔(目の高さ)の前で捧げ、静かに香炉に香を落とします(宗派などによって異なりますが1~3回繰り返す)。
- ④
- 遺影写真に合掌して一礼。
- ⑤
- 前向きのまま少し(3歩くらい)下がり、遺族に一礼して自席に戻る。
※一番初めに焼香をしないのであれば、喪主、前の人のやり方をよく見て、参考にして同じように行います。
※焼香の回数は、「宗派・考え方・地方・参列者の人数」などによって異なります。
※お香(葬儀の場合は抹香)を香炉に落すときは、できるだけ香炉に近づけて静かに落します。
※線香をあげる葬儀の場合、「焼香台に置いてある線香を右手で1本持ち、ろうそくで火をつけて香炉にまっすぐ立てます」。またこのときに、線香は振ったり、吹いて消すのではなく、必ず左手(空いている手)で静かに消してください(宗派によっては線香を2、3本立てる場合もあります。)
香典を包む際の注意点
香典の相場は、「地域・慣習・故人との関係」などによって多少異なります。包む金額は「9を除いた奇数」にします(例:1万円、5千円など)。
包む紙幣は新札ではなく古い紙幣で、お札の顔が下向きになるように入れましょう。
親族で、同居している場合は香典を包まず、別居している場合は香典を包むのが一般的です。
香典の平均相場
祖父母 | 1〜5万円 |
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両親 | 10万円 |
兄弟姉妹 | 3〜5万円 |
親戚 | 1万円 |
友人・知人 | 5千円〜1万円 |
職場の部下 | 5千円〜1万円 |
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職場の上司 | 5千円〜1万円 |
職場の同僚 | 5千円 |
取引先 | 5千円〜1万円 |
隣近所 | 3千円〜1万円 |
【補足】 年齢が若い方(~30代)は平均よりも少なめで、年配の方(40代~)は平均よりも多めに供えても良いでしょう。 また、亡くなられた方がまだ若い場合は多めに、高齢で亡くなられた場合は少なめに供えるのが一般的です。
※職場関係の場合、香典の額は同僚の方などとそろえるのが良いでしょう。
※ご親族の場合、ご兄弟などでそろえる場合もあります。
※上記の平均はあくまでも全国的な平均、目安ですので、故人との関係、お世話になった度合い、地域の慣習などを考慮して、最終的には自分の判断で供えましょう。